がん治療について

当院では、令和元年5月の新築移転にともない、がん治療の質の向上に取り組んでまいりました。いうまでもなく、がんの診断、治療、治療後の経過観察、はがん診療において必須のものであります。具体的には、がん診断のための内視鏡検査、CT,MRIに加えてPET-CTと放射線シンチグラムを導入し、がん診断力の向上に努めております。また、治療においては、手術、抗がん剤治療、放射線治療の三本柱を単独で実施できる体制を整備しました。これにより、がんの集学的治療が院内連携で実施可能であります。

具体的には、手術治療においては、体に負担の少ない内視鏡手術を導入、ダ・ヴィンチによるロボット手術も実施しております。抗がん剤治療においては、外来化学療法センターを整備し、治療を受ける患者さんの肉体的、精神的負担を軽減しつつ各種がんに対する抗がん剤治療を実施可能な体制をとっております。放射線治療においては、高精度放射線治療装置トモセラピーを導入し、ご高齢の患者さんでも無理なく治療ができる体制を構築しております。さらに、がん患者さんの種々の苦痛症状に対応するため、緩和ケアにも力を入れており、緩和ケア病棟を設置しております。

当院で治療可能な主ながん

胃がん、大腸がん、すい臓がん、肝臓がんなどの消化器系がん、また、患者数も増加している肺がん、乳がん、前立腺がん、腎臓がん、さらに対応施設が限られている子宮がん、卵巣がんなどの婦人科系がんなど、固形がんの大多数に対応しております。その上、令和6年4月より血液がんに対する治療も実施可能となっております。

内視鏡下手術支援ロボット ダ・ヴィンチ
http://www.fureaihosp.or.jp/hanyuhp/news/detail_20220614.php

核医学検査装置 PET-CT、放射線シンチグラム
高精度放射線治療装置 トモセラピー
http://www.fureaihosp.or.jp/hanyuhp/section/radiology/index.php

緩和ケア病棟
http://www.fureaihosp.or.jp/hanyuhp/section/palliativecare

がん関連認定看護師の在籍状況

認定の種類 配置人数 役割
がん化学療法看護認定看護師 1名 患者さんやご家族が安心・安全に抗がん剤治療を受けていただき、身体や心の苦痛を少しでも和らげることができるよう支援します。
緩和ケア認定看護師 2名 身体や心の痛みなどの苦痛症状をできる限り和らげ、患者さんやご家族がともに大切な時間を自分らしく過ごすための支援をします。
皮膚・排泄ケア認定看護師 1名 ストーマを保有する患者さんを対象に、ストーマケアの提供や日常生活への支援が行えるよう活動しています。
感染管理認定看護師 1名 治療に伴い抵抗力が弱くなる患者さんが多くいる中で、病院全体の感染症防止対策を日々講じる活動をしています。
認知症看護認定看護師 1名 認知症やせん妄による認知機能低下がある患者さんを対象に、症状の悪化を防ぐために、患者さんを取り巻く様々な環境を整える支援をします。
集中ケア認定看護師 1名 術後の全身管理や合併症併発の予防、手術侵襲から早期に回復できるように支援します。
摂食嚥下障害認定看護師 1名 食べる・飲み込むだけでなく食事をとる動作全てを安全に行えるように支援し、患者さんの「口から食べたい」が出来るように目指します。

地域連携とセカンドオピニオンについて

また、希少ながんと診断された場合や、本人・ご家族のご希望があれば、より専門性の高い病院と連携してそちらでの診療に繋げることもできます。
また、他の医療機関でがんと診断されて、より幅広く診断・治療の意見を聞きたいといったご希望(セカンドオピニオン)もお受けいたします。現在受診されている主治医からの紹介状・検査資料(レントゲンや採血結果等)をご用意ください。

地域のがん診療・検診・その他情報

がん相談窓口について

当院ではがん診療に関して、様々な疑問・悩み・不安をお持ちの方に対しての相談支援窓口を設けています。 例えばこのような時ご利用ください。

  • 自身の病気に対する検査や治療方法について知りたい
  • 今後の治療にかかる費用が心配
  • 抗がん剤治療の副作用が心配
  • 退院後の自宅でどのように生活してよいかわからない
  • 介護保険や身体障害者認定の手続きやサービスのことを知りたい
  • 緩和ケアについて知りたい
  • セカンドオピニオンの手続きを知りたい

お問い合わせ先

がん相談支援窓口(サポートセンター内)048-562-3000