ご挨拶
末期腎不全の患者さんの延命と社会復帰を目的とした透析療法が広く行われるようになり、すでに40年以上が経過しています。
腎臓の障害には様々な原因が関わっていますが、糖尿病や高血圧といった生活習慣病、そして高齢化を原因とした腎臓機能の低下を起こした症例が着実に増加しています。日本国内では、毎年3万人を超える新たな人々が尿毒症のために透析療法を始めており、透析患者さんの総数は実に32万人を超えています。これは、国民の約400人に1人、高齢者に限って言うなら約100人に1人の割合となります。透析治療を必要とする患者さんの存在は今や決して珍しいことではなくなっています。
当院に置いても開院当初より透析療法を開始しており、現在、常時170名前後の患者さんが当院での透析療法を受けられています。